幼稚園児でも使うような、なじみのある画材、クレヨン。
オイルパステルとも呼ばれ、厳密にはクレヨンとオイルパステルは違うものなのですが、日本の学校や幼稚園では「クレヨン」が有名。
だけど、本格的に絵を描こうと思うとき、クレヨンを選ぶ人って少ないのではないでしょうか。
そんなクレヨンを存分に活かした、子どものような勢いのあるイラストを真似して練習してみました。
(2024/12/27 08:15:48時点 Amazon調べ-詳細)
はみ出してもかまわない、それが味になる…絵を描くことの楽しさを思い出させてくれますね。
ちいさいおうち|イラストデータ
- iPad & Apple Pencil
- 使用アプリ Procreate
- 使用ブラシ 鉛筆(6B)、オイルパステル、細書き(エッチング)
「クレヨンブック」はアナログのハウツー本なので、Procreateでの描き方は見よう見まね。
まずは練習ということで、簡単に描けるモチーフを選びました。
凝った構図よりも、1点どーんと描くほうが、クレヨンの特性に合っています。
どのパーツも、レイヤーを2つに分けて、重ねて塗って厚みを表現しています。
例えば、屋根ひとつでも、ノーマルな赤と濃いめの赤を、レイヤー別に塗っています。
まずは、鉛筆(6B)で大まかに下書きをします。
最終的には、この下書きのレイヤーは非表示にするので、あまりきれいに描かなくても大丈夫。
主線なしでも絵が成立するように、クレヨンをしっかり塗り込みます。
主役のおうちが、背景と同化してしまわないように、メリハリをつけて。
私は、どうしても濃い色や太い線を描くのにためらいがあって、変になったらどうしよう…って思っちゃうので、ちょっと勇気がいります。
背景色は、画用紙っぽく薄いクリーム色にして、ノスタルジックな雰囲気に。
クレヨンを厚く塗ってから、表面をシャーペンなどで引っかいて、下地の紙の色を活かす画法を「エッチング」といいます。
おうちの窓や、屋根の模様、鳥の羽のところなどの、白く細い線は、ブラシ「細書き」の白で描いています。
エッチング部分だけを修正したくなったときのために、白い線は別レイヤーにしておくのがおすすめ。
「クレヨンブック」の著者の米津祐介さんは、ダイナミックな画風。
下書きの鉛筆の上から、淡い色のクレヨンをゴシゴシ塗って、黒をにじませたり。
主線を大幅にはみ出して塗ったり。
一見、自分にも描けそうな気がしちゃうんだけど、案外難しいんです。
私はどうしても、はみ出したところを消しゴムで修正したり、線の端っこまで処理まで丁寧に描いたりして、お行儀よくまとまってしまう。
味のある「はみだし」と、本当に変な「はみだし」は違うと思っていて、自分は変な「はみだし」しかできていないっていう思い込みが強い。
私は決してオドオドした性格ではなくて、他のことなら割と自信あると思っているくせに、絵に関しては、いつも「自分よりもっと上手い誰か」に怯えてしまう。
学生時代は、ソフトパステルがメイン画材でした。
パステルとクレヨンは、似ていると思う方も多いですが、実はまったく真逆と言ってもいいくらい異なるもの。
パステルは水性で、塗ってから指でぼかしたり伸ばすことができますが、クレヨンは油性で、原則的にはぼかすよりも紙に厚塗りする画材。
どちらかというと、油絵に近いイメージで、実は奥が深いんです。
クレヨン画、ときどきは練習してみます。